ジェイソンX
2005年 09月 14日
そうなってくると逆に駄作を観たくなるのが人の性。
そんなわけで、あらすじをちょっと見ただけで駄作とわかる「ジェイソンX」を観ました。
ストーリー
またもや捕獲されたジェイソン。あらゆる死刑が通用せず、冷凍保管されることになった矢先、逃げ出して暴れるが、女博士の機転で冷凍される。しかし、女博士も巻き添いを喰って冷凍されてしまう。
400年後。滅びた地球を探索していた学生たちがジェイソンと女博士を見つけて宇宙船に連れ帰る。ナノマシンで治療され蘇った女博士。そして当然のごとく蘇るジェイソン。お約束の殺戮が始まる。
護衛のために同行していた軍人たちは全滅し、パイロットも殺され、宇宙ステーションに激突。
サイボーグの活躍で一度はジェイソンをしとめるものの、ナノマシンによりパワーアップして復活。サイボーグも一撃でやられてしまう。
爆発と、ジェイソンが迫る中はたして学生たちは生き残ることはできるのか?(もちろんできます)
ジェイソンがクリスタルレイクから離れた、「ジェイソンNYに行く」はタイトルで笑わせてくれましたが、同じくクリスタルレイクから離れた本作は、あらすじで苦笑させ、あらすじから想像した通りの展開に安心してみることができる「ほのぼの系スプラッター」を目指したものと思われます。
冒頭の羊たちの沈黙のパロディーに始まり、あらすじから判るとおりの「エイリアン」のパロディー。そして「13日の金曜日」シリーズへのパロディーとも思えるようなシーンが満載。
もはや、ジェイソンがどんな残酷な方法で殺戮をしても何の感慨も無く、淡々とストーリーは進んでいきます。
このシリーズで描かれている人の命の軽さは、「金田一少年」シリーズへと引き継がれて行ったとか行かないとか。
しかし、映像的には意外としっかりしており、安っぽさはあまり感じられません。
ところどころ宇宙船内のデザインに古臭さを感じましたが、今までのシリーズよりも金がかかってる気がしました。
ロケ中心の今までの作品よりも、オールセットの本作の方が映る部分に金を掛けやすいのかもしれませんが・・・
ちなみに本作で意外なジェイソンの秘密が暴露されます。
なんと!脳みそが異様に小さいそうです。(意外でもないか・・・)
メッセージなし。意外な展開もなし。ドッキリもなし。3拍子そろったこの作品。
次のような方にお勧めです。
・「エイリアン」「ザ・デプス」「リバイアサン」がとにかく好き。
・鉄の爪を見るとムカつくがホッケーマスクを見ると安心する。
・大きくなったらジェイソンのように強くになりたい。
・「なた」で殺したい人がいる。
・水戸黄門のように先が読める話が好き。
・とにかくヒマで死にそう。
・トリプルXが面白かったのでとにかく「X」の付く作品を観まくっている。
・プロジェクトXが好きなのでとにかく「X」の付く作品を観まくっている。
・スパルタンX が好きなので・・・以下略。
・・・まともな神経の人は観る必要が無いですね。