失踪 ~THE VANISHING~
2007年 10月 27日
オランダで撮られた映画『ザ・バニシング-消失-』を
その監督自らハリウッドリメイクしたのがこの映画だそうです。
ストーリー
主人公ジェフは、恋人ダイアンとドライブ中にダイアンが行方不明になる。
ジェフは生活の全てを投げ打ってダイアンの捜索を続ける。
数年後、ジェフは新しい恋人と付き合うようになっても隠れて捜索を続けていた。
しかし、何の手がかりも無く、時間だけが過ぎていく。
ある日、ジェフの前に犯人だと言う男バーニーが現れる。
真実を知りたいジェフは、バーニーの誘いに乗り、誘拐の手口や動機を詳細に聞く。
バーニーはごく普通の家庭を持つ大学教授で
「おぼれた人を助けたために娘から英雄視されてしまい、
バランスをとる為に悪事を働かなければならない。」という、
信じられない動機による犯行だと言う。
しかしバーニーは、ダイアンがどうなったのかだけは語らず、
バーニーが差し出した薬を飲めば、ジェフにダイアンと同じ体験をさせてやると言う。
明らかに危険な話だが、ダイアンがどうなったのかを
どうしても知りたいジェフは薬を飲むことにする・・・
と言うお話です。
オリジナルとは結末が違いハリウッド的な結末となっているため、
オリジナルのほうが評価が高い作品ですが、なかなか楽しめました。
(オリジナルは未見ですが、紹介を読む限り、
確かにオリジナルの結末の方が私好みです。)
冒頭で、だれかれ構わず誘拐しようとしては失敗しまくる犯人バーニーは
家族を大事にする本当にごく普通の人間として描かれており、
ごく普通の人間が、他人には理解できない自己中心的な理由で
犯行に及ぶと言うところが、なんとも言えない恐怖を生み出します。
ジェフ役は、24時間戦い続ける男キーファー・サザーランド。
決して諦めない粘り強さは、この映画でも健在です。
小粒な作品ですが、オススメです。